前の職場では自分なりに懸命に働いてきました。家族7人食べていけるだけの給料はもらっていたが頑張った分の見返りは自分にはなかった。
何かあった時の蓄えや、家族で出かけることはなかなかできない状況で、自分にハッパをかけ営業成績を上げることに注力してきた。
結果、社長の車はグレードアップし同僚の給料は増えていった。
当時の私のイライラを言葉にすると『ズルい…』でした。
もちろん会社の方針や評価に従うのは当たり前です。分かってます、理解しています。でも…
職場で、「なぜあの人が評価されるの?」「真面目にやっている私が損をしている気がする…」とモヤモヤしたことはありませんか?
40代になると、責任ある仕事を任される一方で、自分とは全く違うタイプの人間とも付き合わなければならない場面が増えますよね。特に、努力をせずにおいしいところだけ持っていく人や、責任をすり替える人を見ると、イライラが止まらなくなるのは私だけではないはずです。
職場の「ズルい人」に振り回され、自分ばかりが損をしていると感じていませんか?真面目に頑張る人ほど、理不尽な状況に心がすり減ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、職場のズルい人は「あなたの努力で変えること」はできません。しかし、「あなたの心の守り方」と「距離の取り方」を変えることはできます。
この記事では、そんな「職場のズルい人」に振り回されず、あなたの心を守りながら自分らしく働くための考え方を、私が著書から学び実践してきた対処法をご紹介していきます。
職場のズルい人にイライラするのはあなただけじゃない
職場には、驚くほど色々な「ズルい人」がいますよね。
真面目な人ほどイライラしてしまう理由

なぜ、懸命に働く人ほどこうした行動に激しく反応してしまうのでしょうか。それは、あなたが「正義感」と「責任感」を持って、仕事に真摯に向き合っているからです。
私がかつて経験したのもそうでした。チーム内で穴埋めを黙々とこなしていたら、後からやってきた同僚が「頑張りました!」と上司にアピールして、私より高い評価を得たときのことです。あまりの理不尽さに、しばらく仕事が手につきませんでした。
「ズルい」と感じるのは自然なこと
この「ズルい」という感情は、実はあなたが「公平であること」を大切にしている証拠です。決してあなたが心が狭いわけではありません。むしろ、チームのバランスを考え、正しく物事が進むことを願っているからこそ、その歪みに気づいてしまうのです。

頑張ったら頑張った分、手を抜いたらそれなりの評価であるべきと思うのはおかしいのかな?
真面目な人ほど損してない?職場のズルい人が得をして見えるのか
「ズルい人ほど得をして、真面目な人ばかり損をする。」そう思ってる方多くないですか?
調べてみると心理学的に当然の結果だということが分かりました。
頑張る人ほど不公平さを感じる

人は、自分の投入した努力や労力(インプット)に対して、得られる報酬(アウトプット)が適切であることを望みます。これを組織心理学では衡平理論(Equity Theory)と呼びます。
| 真面目な人 | ズルい人 |
|---|---|
| 努力: 高い | 努力: 低い |
| 報酬: 不当に低いと感じる | 報酬: 不当に高いと感じる |
| 感情: 不公平(イライラ) | 感情: 満足(優越感) |
この不均衡が生じると、私たちは大きなストレスを感じます。その解消法としてがんばらなくなったり、諦めたり、もしくは転職したりするそうです。
なぜ上司は気付かないのか
上司がこの不公平に気づかない理由は、シンプルに「見えていないから」です。ズルい人は、「評価されるポイント(上司が好むポイント)」をアピールするのが非常に上手いというスキルを持っています。一方、真面目な人は「結果を出せば見てくれているはず」と信じて黙々と働くため、どうしても評価が後回しになりやすいのです。

声が大きい人の意見が通るとか、アルアルじゃないですか?
短期的にはズルい人が得をすることもある
残念ながら、短期的には「ズルい人」が得をすることがあります。ゴマすりやパフォーマンスは、一時的に上司の目を惹きつけるからです。この「短期的な勝ち」を目の当たりにすると、私たちは余計に「もう頑張らなくていいんじゃないか?」と虚しくなってしまいますよね。
職場のズルい人にイライラしないための対処法

では、このイライラをどう収めればいいのでしょうか。私がまず実践したことは「相手を変えようとすること」を諦める事です。
イライラが止まらない本当の理由
イライラしている時ちょっと考えてみてください。私たちが苦しいのは、相手がいるからじゃないですか?
つまり「相手を変えようとしているから」っという事ありませんか?

俺は頑張ってるのに、あいつはなんで…
「なんでそんなことするの?」「あいつまた上手い事言いやがって!」とか相手の言動にイライラしている。少なくとも私はそうでした。
「課題の分離」で自分を守る

アドラー心理学の名著『嫌われる勇気』で紹介されている「課題の分離」という考え方を知って深く納得した経験があるのでご紹介します。
- 相手の課題: ズルい人の評価、上司の判断、あの人の性格
- 自分の課題: 自分がどう働くか、どう振る舞うか
あの人が上司に媚びようが、サボろうが、それは「あの人の課題」であり、あなたが介入できることではない。逆に、あなたの仕事の質や、あなたがどう振る舞うかは「あなたの課題」です。他人の領域に土足で踏み込んでくるあの人のことを、あなたの課題にまで引きずり込む必要はないのです。

要するにズルい人やサボったり媚びたりする人。またそれを評価してしまう無能な上司。これらは私がどうこうできるものではない。
だとすればそこにイライラしても解決はないし時間の無駄!とすごくストンと腑に落ち、気が楽になりました。
イライラは脳の仕組みでもある
「嫌な人のことほど頭から離れない」のは、脳のネガティビティ・バイアス(負の側面に注目しやすくなる特性)という仕組みのせいです。簡単に言うと「10回褒められても、たった1回の否定的な言葉がいつまでも頭から離れない。」と言う事。
人間は、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に強く反応するようにできています。つまり、イライラするのはあなたの性格が悪いのではなく、脳が正常に働いている証拠。だから、「イライラするのは当たり前なんだ」と客観的に受け止めてみてください。
自分がコントロールできることだけに集中する

スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』にある「影響の輪・関心の輪」という考え方。
自分を取り巻く環境の中で、自分でコントロールできるものと、自分ではコントロールできないものとに分けると言う考え方です。
- 関心の輪: 天気、景気、あの人の性格、会社の評価(自分では変えられない)
- 影響の輪: 自分のスキル、今日の行動、笑顔、優先順位(自分で変えられる)
関心の輪とは自分の中の無限の領域の中に、自分が関心のある領域のこと。つまり仕事や家庭、趣味や明日の天気に至るまで、自分の関心ごと全て。
その関心の輪の中に自分自身の工夫や努力で直接コントロール(または影響)できる影響の輪があると言う考え方です。
「関心の輪(自分では変えられないこと)」ばかりに気を取られていると、「どうしてうまくいかないんだ」と他人や環境のせいにする「他責」や無力感となってイライラの原因を作ってしまうのです。
逆に影響の輪にエネルギーを注ぐと、環境に振り回されにくくなったり、環境の輪自体を大きくすることができるのです。
この章のまとめ:
職場でズルい人にイライラした時の対処法は、イライラしちゃうのはバイアスがかかってるからしょうがないと認めた上で、これは自分の課題なのか相手の課題なのかをはっきり区別し、それはコントロールできるのかアンコトロールかを判断する。
自分の課題でもなく、コントロールできないものは全て手放す。
かなり頭の中スッキリしますよ!
職場のズルい人の末路|仕事は信用で成り立っている

よくgive&takeって話出るけど、giveたくさんしてる人とたくさんtakeしてる人。
なんかズルいと思っちゃう!

それわかる!
鋼錬じゃないけど等価交換であって欲しいよね!

なんだかんだ言っても、結局ずるい人が得をしてるように見えるけど…

正直私もそう思ってるとこもある。
ズルい人って立ち回り方も上手いもんね!
でも長い目で見たらそうでもないらしい…
長期では「信用」が人生を変える
人気の著書なので読んでみました!組織心理学者のアダム・グラントが著書『Give and Take』
内容は世の中には3種類いてギバー(与える人)テイカー(奪う人)マッチャー(バランスをとる人)と言うらしい。
割合はマッチャーが一番多く56%。次にギバーが25%、そしてテイカーが19%だそうです。
マッチャー(バランスをとる人)つまり貰ったらあげたい、あげたら貰いたいと考える人。これ理解できるし私も含め多くの割合を占めているのもわかる。問題は下の図である。

成功者と失敗者に分けた時、そこそこ無難な位置にいるのがマッチャー。人数も多いしね!
そして成功する人はギバーです!と言われれば「当然!」と拍手で称えたい!でも逆に失敗者もまたギバーであると聞いた時は腰を抜かしました。
つまり与えると言う行為は、与え方を間違えるとテイカーに搾取され続け1番成功とは程遠い場所に追い込まれると言う客観的事実。
ここで声を大にして言いたいことは失敗するギバーにはなるなと言うこと。そしてテイカーは成功者にはなれないと言う事実です。
仕事は「信用」という見えない資産で回っています。テイカーは、誰かが助けてくれるような「人脈」と「協力」を自分から断ち切っているのです。
仕事は信用で回っている

組織心理学の研究において、「信頼(Trust)」は自分の弱さを晒すことをあえてやる。そして相手が自分を搾取しないと信じる心理状態。
この信頼こそが高い生産性を維持し、チーム全体の成果にも貢献することが証明されています。
あなたはどちらを積み上げたいですか?
一時的な「ズルい得」か、それとも、どこに行っても誰かに必要とされる「揺るぎない信頼」か。
今、あなたをイライラさせているあの人は、長期的な成功への切符を自分から捨てているだけなのかもしれません。
「もし、信頼よりも要領の良さばかりが評価される職場なら、問題は”ズルい人”だけではなく、その環境そのものにあるのかもしれません。」
ズルい人が得をし続ける職場なら
とはいえ、もし今の職場が「ズルい人」が得をし続けているなら、問題はその人だけではなく、その評価制度や組織文化にあるかもしれません。
そんな会社で頑張り続ける必要はある?

もし、どれだけ誠実に働いても評価されず、組織がその理不尽を放置するなら、それは「環境」が原因です。
俯瞰で見た時あなたが搾取され続ける環境であれば、環境自体を変えると言う選択肢があることを伝えたい。職場の風土は相手側の課題だし、関心の領域つまりアンコントールな事が多いのですから…
ポイントは俯瞰で見ること!自分のイライラが原因のネガティビティ・バイアスがかかってないかを冷静に判断してみてください。
環境を変えることは、決して不可能な事ではありません。「自分という資産を、より高く評価してくれる市場(環境)へ移動させる」という立派なキャリア戦略です。
今すぐ環境を変えることは非常に難しい。ただ「逃げ道」があるという選択肢を持つだけで、不思議と気が楽になったのは事実です。
真面目な人が損をしない働き方
真面目なあなたが最後に笑える働き方を選ぶために、次のことを意識してみてください。
- 信用を資産として貯める:
目先の評価より、同僚や顧客からの「あなたと働きたい」という言葉を大切にしてください。それは、会社が変わっても消えない、一生モノの財産になります。 - 「自分を守ること」を最優先に:
真面目な人ほど、自分を犠牲にしがちです。ズルい人特にテイカーにあなたの時間を奪われないよう、適度な距離感を保つ「防御力」を身につけましょう。失敗するギバーにはならないで! - 仕事は人生のすべてじゃない:
ライスワーク(生活のための仕事)とライフワーク(自分の人生を豊かにするもの)を区別しましょう。職場がダメでも、あなたの人生がダメになるわけではありません。
ズルい人(テイカー)から自分を守る「上手な断り方」
「真面目な人」ほど、頼まれたことを断れずに搾取されがちです。テイカーの要求を断る際は、「申し訳なさを伝えつつ、相手の課題を相手に返す」のがポイントです。
不毛な誘いに誘われた時: 「今日は自分のタスクを終わらせて定時に帰りたいので、またの機会に!」ポイント:目的をはっきり伝えることで、それ以上踏み込ませない空気を作ります。
仕事を丸投げされた時: 「今は〇〇の作業に集中していて手が離せないので、××さん(上司や他の同僚)に一度優先順位を確認していただけますか?」 ポイント:物理的な距離と、第三者の視点を持ち込むことで「自分の責任外であること」を示します。
責任を押し付けられそうになった時: 「今回の件、私が担当した部分はここまでです。全体像については、先ほど共有したチャットの記録を確認してください」 ポイント:事実に言及し、感情的にならずに線を引きます。
職場のズルい人にイライラした時:真面目な人が最後に笑える働き方を選ぼう
職場の「ズルい人」にイライラするのは、あなたが誠実である証拠です。でも、そのイライラであなたの貴重な時間やメンタルを削る必要はありません。
- 相手は変えられない: 課題の分離を意識する。
- 脳の癖を知る: ネガティビティ・バイアスだと割り切る。
- 信用こそ最強の資産: 長期的な成功は、信頼なくして実現しない。
ズルい人は、短期的に得をするかもしれない。また得をし続ける環境なのかもしれない。
しかしその現実は相手の課題である事、また自分ではコントロールできない事であるならば、わざわざそこに巻き込まれてイライラすることは今日でやめにしましょう。
働き方は生き方です。どう働くかはどう生きるかに近い。
そこで誰に何を与えるか?また自分の「影響の輪」を大きくすることを考え、心地よく、誠実に働いていきましょう。
大丈夫、あなたの真面目さは、必ず誰かが見ています。そして何より、あなた自身が一番知っていますよね。今日からは、少しだけ肩の力を抜いて、自分のために働いてみませんか?





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